詰め将棋(よかとき) で採用している 詰め将棋のルール (2018. 1.16 YokahiYokatoki) (あくまで、詰め将棋(よかとき) で採用しているルールです) ○ 打ち歩詰めは禁止(突き歩詰めは可)、2歩は禁止、行き場のない駒は(合駒であっても)打つことはできないなど、通常の指し将棋でのルールはそのまま適用する。 ○ 王を除く残りのすべての駒を玉方の持駒とする。 ○ 千日手は攻方の失敗とする。 ○ 攻方は王手の連続で攻めること。 ○ 攻方は最短で詰むように攻め、駒を残せるなら残そうとし、玉方は最長手順になるように逃げ、攻方に駒を残させないようにしようとする。 ○ 詰んだ状態で攻方の持駒が残らないこと。 ○ 玉方の無駄な合駒は禁止。無駄な合駒の定義は別に定める。 ところで、攻方は 「最短手順で詰めること」 と 「攻方に持駒を残すこと」 のどちらを優先するか? ということを決めておく必要があるが、攻方は 「最短手順で詰めること」 を優先する。したがって ※ 攻方は、最短手順での詰み手順と、それより手数が長いが持駒が残る詰み手順があったときは、最短手順の方を選び、その結果、詰め将棋問題として登録できる。 ※ 攻方は最短手順で詰ませたき、持駒が残らない手順と残る手順があったときは、持駒が残る手順を選ぶ。その結果、「詰んだ状態で攻方の持駒が残らないこと」 のルールにより、このようなものは詰め将棋問題として登録できない。(持駒の残らない手順を正解として採用することはしない)
また、玉方は 「最長手順になるように逃げること」 と 「攻方に持駒を残させないこと」 のどちらを優先するか? ということを決めておく必要がある。 世間一般には、後者を優先するようである。その場合、玉方は、詰め手数が長くなっても攻方に駒が残るときは、駒が残らない詰め手数の少ない方の手を選ぶということになる。もちろん詰将棋のルールとしてこのように決めてしまえばそれでよい。しかしながら、そうすると Fig.3 で詳しく述べるように、探索を行う場合に困ったことが生じる。 そこで、詰め将棋(よかとき)では 「最長手順になるように逃げること」 の方を優先することにする。
(Fig.3 の実際の例)
頭の体操として、次のような、ちょっとややこしい例題を考えてみよう。 (ややこしい例題)
■その他 ○ 最短手順に複数あるかどうか、余詰め(作意手順とは異なる詰め方)があるかどうかの判定はしていない。ただし、詳細探索を行えば詳細を知ることができる。(詳細探索では枝刈りをしない探索を行うため、時間がかかる場合がある) ○ 盤上に飾り駒(その駒があってもなくても作品の内容に影響しない無駄な駒)があるかどうかの判定はしていない。 ※ 問題作成は、25手以内に対応していますが、問題によっては解答に長時間を要する場合があります。 (Java版の方がHTML版やFLASH版より数倍高速です) ■無駄な合駒の定義 (この定義もあくまで 詰め将棋(よかとき) のものです) 王手をかけている攻方の駒をA、Aに対する玉方の合駒をaとする。 (1)次手で攻方が、合駒aを取ったら詰みになるとき、取る駒がA以外の駒であるとしても、合駒aは無駄な合駒であるとする。(図−1参照)
(2)次手で攻方がAで合駒aを取ったとき詰みでない場合、再びAで王手をかけた状態になるが、次の玉方が合駒bをするとき、先の合駒aは無駄な合駒とする。すなわち、王手をかけている駒Aに対して続けて合駒することは禁止とする。したがって、駒Aに対して最初に合駒bをするか、あるいは合駒aをした場合は次の玉方の手では駒Aを取るか王が逃げるかして王手を逃れなければならないとする。 (3)続けて合駒ができないのは、Aで合駒aを取った場合であって、次のような場合には続けて合駒ができるとする。すなわち、攻方がaを取らないで別な駒で王手をかけてきた場合は、それに対して合駒bをすることはできる。(図−2参照)
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