> 『数学的思考(?)エッセイ』 の試み

10. 似たものどうし
 似たもの夫婦ということがあるが、結婚して年を重ねることによって、夫婦は考え方は言うまでもなく、仕草、果ては顔かたちまで似てくるものらしい(妻には内緒にしておいていただきたいのだが、私の方からは絶対似ていきたくないと思っている。もっとも敵も同じ考えかも知れないが...)

 結婚式での挨拶。「今日から夫婦になったと思わないで下さい、今日は夫婦になろうと誓い合った日です。似合いの夫婦、といいますが、むしろ今は異る考えをもった二人が、互いに影響しあって、20年、30年、あるいは一生かけて似合っていくことを誓い合った日だと思うのです。自分たちにはわからなくても、他から見て少しづつ似合っていく夫婦というものが、本当に喜びの深い夫婦ではないかと思います」

 妻も四十の大台にのった。四十になればもっとシッカリした大人になるものと思っていたらしい。あにはからんや、高校生の頃とほとんど変わっていない自分に戸惑っているようだ。(考え方だけではなく、姿形も高校生の頃とちっとも変わっていないと思っている節もあるが、これには明らかに無理がある...と思う。)
 実のところ私もそうである。子供や学生らからみれば、こんな私でも一応シッカリした大人に見えるらしい。何をもってシッカリしていると言うのかはよくわからないが(何も考えを持たないこのあたりが、高校生の頃からちっとも進歩していない証拠なのだが...)、気分は二十の頃とちっとも変わっていないから、人前では意識して歳相応にそれらしく振る舞うようにしている(放っておけば威厳を損ない、社会生活に支障をきたす可能性がある)、というのはあながち嘘ではない。やっとこの頃になって、意識しないでも歳相応に振る舞う癖が身に付いてきた。このことが唯一大人になったことであるといってもよいような気がする。
(2000. 2. 5)
 2つの質点の一方が他方に力をおよぼしているときには、必ず後者も前者に力をおよぼしている。それらの力は、それらを結ぶ線上にあって互いに逆向きに作用しており、大きさは等しい。これを運動の第3法則(作用・反作用の法則)という。

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