> 『数学的思考(?)エッセイ』 の試み

40. 優柔不断な私
 一所懸命やっていると、そんなに頑張らなくてもいいよ、といわれ
 ゆっくりやっていると、もう少しは頑張ったらといわれ
 そうならば自分の主義でやろうとすると、人の意見を聞けといわれ
 人の意見を聞くと、自分の考えでやれといわれ
 私はどうしたらいいのだというと、好きなようにしたらといわれ
 好きなようにしていたら、自分の都合しか考えていないといわれ
 わたしはもう疲れ果てて、病気になりそうだ。
 ああ、そんなわたしになりたくはない。


 「おまえさん、もう少しは稼ぎを増やしておくれよ」
 「まあ、そういうなよ」
 「毎日毎日おなじことの繰り返しで、わたしの一生は終わっちまうのかねー」
 「まあ、そういうなよ」
 「ときにはどこかにゆっくり旅にでも連れてってほしいものだねー」
 「まあ、そういうなよ」
 「なにかパーと贅沢でもしてみたいものだねー」
 「まあ、そういうなよ」
 「男なら、何か派手にやってみたらどうなんだね」
 「まあ、そういうなよ」
 「じれったいねー、おまえさんは何を言ってもそれしか言えないのかえ」
 「まあ、そういうなよ」
 「もう、いやになっちまうよ」
 「まあ、そういうなよ。これでだいぶ原稿の行数が稼げるんだから」
 「なに言ってるんだい。原稿料が入るわけでもないのに」
 「まあ、そういうなよ」

 線形変換される私と、線形変換を利用したどこかの夫婦の会話 (怪談狂言 「牡丹灯篭」 (於:大濠公園能楽堂)の影響が出てしまった) の話である。
(2002. 7.25)
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 線形変換 f:(x、y)→(x’、y’)を表す行列を




とすると、点(1,0)は、 (1,0)→(1,1)→(0,2)→(−2,2)→(−4,0)→(−4、−4)→ … のように変換される。また、




は、全ての点を原点(0,0)に移す。

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