人知れず天空高く舞い上がり
荒涼とした世界で冷やされて 小さな小さな粒として 白い姿を現した 小さな小さな粒たちは 空中に漂う塵に捕えられ 捕えられた数万個もの粒たちは やがては水滴と呼ばれるようになり 自らの重みに耐えかねて ふたたび地上へと落ちてくるのでありました (2002.11. 6) |
人々はこれを 「雨」 というのです。ぱらぱらと窓を打つ 「雨」 というのです。
[雨] 地上で暖められた空気は上昇する。気圧の減少にともない空気は断熱膨張し温度が下がるので、空気中に含まれている水蒸気はおよそ直径0.01mmの粒(雲粒)になる。大気中に漂う塵が核となり数万個の雲粒が集まり、およそ直径1〜3mmの水滴になって地上に落ちてくる。
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