> 『数学的思考(?)エッセイ』 の試み

47. 雨
  人知れず天空高く舞い上がり
      荒涼とした世界で冷やされて
   小さな小さな粒として
          白い姿を現した

    小さな小さな粒たちは
       空中に漂う塵に捕えられ
 捕えられた数万個もの粒たちは
   やがては水滴と呼ばれるようになり
           自らの重みに耐えかねて
      ふたたび地上へと落ちてくるのでありました
   (2002.11. 6)
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 人々はこれを 「雨」 というのです。ぱらぱらと窓を打つ 「雨」 というのです。

 [雨] 地上で暖められた空気は上昇する。気圧の減少にともない空気は断熱膨張し温度が下がるので、空気中に含まれている水蒸気はおよそ直径0.01mmの粒(雲粒)になる。大気中に漂う塵が核となり数万個の雲粒が集まり、およそ直径1〜3mmの水滴になって地上に落ちてくる。

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