> 『数学的思考(?)エッセイ』 の試み

83. 先が見えても塞翁が馬
 「ときに幸は不幸の因、不幸は幸の因にして、この世は万事塞翁が馬。人智は未(いまだ)を知ること叶わずして、先を思い煩うことこそ愚かなり」 っていうじゃな〜い。でも、あーた ......。

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     □ □ □ □ □ ○       (○:幸運の石)

 さて、幸運をつかむ石取りゲームに参加したあなたは、先手なら最初に何個の石を取りますか? ただし、あなたと相手は交互に、左から順に取っていかなくてはなりません。1回に取らなければならない石の個数は、1個〜3個です。

 最後の幸運の石をつかむためには、4個の石が残っていればいいことに気づきます。したがって、あなたは最初に2個取ればよい。簡単じゃ〜ん。

 ところが、事はそう簡単ではありませんでした。

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     □ □ □ □ □ ○ □ □ □ ●      (○:幸運の石 ●:不運の石)

 まだ先があったのです。これでは、幸運をつかめても、次には不運もつかまされてしまいます。
 ではどうすればいいのでしょう? 不運をつかまされたくなかったなら、最初に1個とればよい。ただし、この場合は幸運はつかめません。
 でも、何もない退屈な人生を望むか、幸運も不運もある人生を求めるか、あなたが先手ならその選択はできます。

 ところがところが、人生ここで終わるわけではありません。

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     □ □ □ □ □ ○ □ □ □ ● □ □ □ ● ● ○ ● ● □ □ □ ○ ……     

 小さな幸運もあれば大きな不運もあります。 どうしますか? 先は見えているのですが......。

 とりあえず目先の幸運を求め、避けられる不運なら避けていくしかないのでしょうか?
 目先の不運を避け、できるなら幸運をつかむ方がいいのでしょうか?
 それとも、なるようになるさ、と開き直るしかないのでしょうか?
 先が見えているのに、私にはどうしたらいいのか、とても難しくてわかりません。
 努力しなければもちろんだめでしょうが、どんなに努力しても、相手も努力するなら結果は定まっているような気もしないでもありません.....。

 人生経験を積むしかないでしょう。ということで(?)、ゲームを作ってみました。お楽(苦)しみいただければ幸いです。
   塞翁が馬   HTML版 Java版
   塞翁が馬 U  Java版
   塞翁が馬 V  HTML版 Java版
(2005. 6. 6)

 (追 2005.06.18) : 意外と簡単に最善手が見つかります。 → 塞翁が馬U Computer の強さの秘密

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