> 『数学的思考(?)エッセイ』 の試み

97. この世の道理と心得たり
 すべからく、象に因あり。もって、その象が起こるを防がんとすれば、その因を除去することこそ法なり。これぞこの世の道理と心得て事にあたれば、おおかたの難題、組し易し。

 禿げを防止するをこの道理にて考察すれば、おのずと三つの法を見出しぬ。

 禿げるその因の一つ目は、遺伝なり。世の人々の親、親の親を観察するに明らかなこと。よって、禿げぬ法の一つ目を見出す。すなわち、親を選ぶことなり。

 禿げるその因の二つ目は、男性ホルモンの作用なり。世に禿げたる御仁多かれど、おおよそ男にて女であること稀有なり。この事実に至り、禿げぬ法の二つ目を見出す。すなわち、女に生まれることなり。

 禿げるその因の三つ目は、年を重ねることなり。いかに禿げたる親の下、男子としてこの世に産み落とされようと、若き時はフサフサなるもの(私もそうだった)。この現実に鑑み、禿げぬ法の三つ目を見出す。すなわち、禿げる前にこの世を去ることなり。

 事はこの世の道理にて、法はこの三つより他に有り難し。もって、無益なる努力と金を費やさずこれ吾身の定めと悟りければ、また禿げたるも涼し、ではない楽し。
よかひよかとき「馬鹿は休み休み」より

 なぞなぞ1:髪の毛が温かくてありがたがられるのは誰でしょう?
 こたえ:(マウスでなぞる→)仏様(ホット毛様)

 なぞなぞ2:どうして私は一銭にもならないことに熱中するのでしょう?
 こたえ:(マウスでなぞる→)どうせ儲けはないし、儲からなくてもよいからです(どうせもう毛はないし、もう刈らなくてもよいからです)
(2005. 9. 9)


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